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「ピンクハートジャム」ドラマCDインタビュー

BLCDコレクション「ピンクハートジャム」ドラマCDインタビュー

「ピンクハートジャム」ドラマCDインタビュー"
 
■出演
灰賀優希役:小林千晃さん
金江 凉役:田丸篤志さん
マキ役:斉藤壮馬さん

※以下敬称略とさせていただきます。


――お話とキャラクターのご感想をお願いいたします。

田丸: 金江はコミックスの表情とかを見てもそうなんですけど、最初は考えていることが分かりずらいキャラクターで。
お話が進んでいくと一読者として、「あ、やっぱり色々考えている人なんだ」とちょっとずつ分かってくるんです。
少しの表情変化でも分かってくると言いますか。だから、ちょっと笑うところとか、ずるいんですよね(笑)。
何個かある内の1個なんですが好きなシーンがありまして。
「告白してもらいたい」って言うシーンがあったじゃないですか。ああいうところが金江のかわいいところじゃないかなと。
読み進めていくうちに色んな面が見えてきて印象が変わっていくキャラクターでした。
お話も非常に現代的な世界観で。
色んな多様性があると思うんですけれど、よりこの作品では、そこが自然に存在していて、リアリティを感じました。
原作を初めて手に取らせていただいた時にボリュームがしっかりあったんですけど、するっと読み終えられました。
そこが作品として、読者を引き込むパワーを持っているんだなあと感じました。

小林: 灰賀は、色んな考えというか何色にも染まる要素があると思うんです。
中でもおばあちゃんから「自分を飾るのが得意じゃないから少しでも得意なことを増やしなさい」と言われて
料理とかできるようになったってエピソードがあるんですけど。
やっぱりそういう能力の高さというか、言われたことに対してひたむきにやれるっていう頑張り屋なとこが
彼の個性なのかなって思いました。
なので何色にも染まれるけど、今回は金江さん色に染まる人生を選んだんだなって僕は思っていて。
きっかけとしては、ばあちゃんの言葉からこんなにモテる青年になったんだなって思うし、
ちょっとでも得意なことを増やそうと思って頑張ったんだろうなと。例えば体力作りを頑張って身長伸びたとか。
ちょっと筋肉質にもなってるし料理もできるしで、それがモテる要素になったのかなとかも想像できて。
……っていう風に色々想像を膨らませるのがすごく楽しいキャラクターだったので演じがいがすごくありました。
そんな中で、自分のセクシュアリティというちょっとナイーブな問題に関しては自分ひとりでというよりは、
やっぱり金江からの言葉だったり周りの人から助けられて成長していくところが大学1年生らしさもあって、
非常にバランスの取れた面白いキャラクターでした。

斉藤: 作品のお名前は存じておりまして、読みたいなと思っていたところに今回マキ役でオファーをいただいて。
ご縁を感じて拝読しました。絵も非常に素敵だし、灰賀くんと金江先輩という二人のメインキャラクターの
感情と日々の風景だったり、大学生活が細やかに描かれていますよね。
どちらにも感情移入しながら読みましたし、物語自体もすごく丁寧に紡がれていて。良質で、素敵な作品だなと思いました。
キャラクターとしては、確かに灰賀くんみたいに大学に入って金江先輩みたいな人に会ったら、絶対惹かれてしまうよなという気がします。
物語が進んでいって、原作の続編でも描かれていきますけど、灰賀くんが先輩という立ち場になり、
彼もまた後輩から慕われる存在になっていくのもすごくわかるなと。
二人の心情がとても緻密に描かれていたので人間として魅力的だなと感じました。
マキさんに関しては、登場シーンとしては非常に短かったんですが、おそらくもう少し彼らよりは大人というか、
酸いも甘いも見ているような人なのかなと。
だけどそれはあまり見せずに、軽やかに本気か冗談かはわからないようなバランスで振る舞うところが魅力的ですし、
演じていても楽しかったです。

――収録のご感想をお願いいたします。

田丸: 千晃くんとは色んな現場で一緒になるので、なんか「うわああ」ってテンションが上がるわけでもなく(笑)。
なんかまったりとお話をずーっとしていました。なのでそういう意味では非常に落ち着く現場でしたね。
トータルで見ると結構、収録時間はかかっているんですけど。
話していたらあっという間に過ぎ去っていたので、楽しかったです(笑)。
なんか子供みたいな感想になってしまいましたね。 「楽しかったです」しか感想言えてないんですけど、安心できる現場でした。

小林: 僕も同じく。田丸さんって見た目がお若いですし、声質も柔らかめなので、
僕とそんなに変わらない年齢なのかなって思ってしまうのですが、僕より10年くらい先輩なんですよね。
でもそれを感じさせない温かさというか包容力があって。

田丸: いつになったら大人になれるのかな?

小林: 今のままでいて欲しいです。だから僕が多少甘えられる余地というか、話しやすくしてくれる空気感みたいなのを
纏ってくれるので過ごしやすい現場だなあと思いました。
今回収録2日目で、壮馬さんも一緒にちょこっと録れましたけど、壮馬さんも似たようなことが言える先輩のお一人で。
総じてすごく穏やかな空気感の中でやれた気がします。

斉藤: 僕はDISC2の2日目の収録からの参加だったので、すでに田丸さんと千晃くんがDISC1と2の途中まで収録済みの状態で
参加させてもらいました。
実際原作を拝読しているときも、テンポ感をどういう風に持っていくのか、
自分の中でいくつかのパターンを想像しながら準備していました。
お二人の掛け合いのテンポ感を聴いて、丁寧に一つずつ積み上げられていく感じなんだなあと思って。
あえてそこに100%乗りすぎない感じで、少しだけ違うテンポだったりリズムを物語に添えることができたらいいのかな、と
思いながら収録させてもらいました。
お二人もすごく達者な方なので、こっちがちょっと仕掛けるとすぐ素敵に受けてくださって。
僕自身の収録時間は短かったんですけど、非常に楽しい収録でした。

――聴き所を教えてください。

田丸: そうですね、金江というキャラクターは表に出るちょっとした変化が、他の人のちょっとした変化より大きくて。
感情が大きく動いているときとかじゃないとなかなか変化が表に出ないんです。
金江がそれを隠さずにポンと表に出してしまう瞬間ってものすごい感情の揺れだと思うので、
そういうところはコミックスを片手に表情をしっかり見て頂けたらなと思います。
あとは、灰賀くんの迷いみたいなところもたくさん読みながら感じていけると思うんですけど、
なんかちょっとハラハラしながらどうなっていくのか見守るのも一つの読み方として楽しいのかなって思います。
彼が何を選ぶのかわからない展開だったので、そこも注目して欲しいなと思います。

小林: 灰賀は普段、柔軟にというか、誰にでも柔らかい印象があるんですけど、やっぱり金江と二人きりになって、
そういうムードになったときにちゃんと雄味が出るというところが魅力。
そして、まだレコーディングはしてないんですけど、ライブで歌っているとき。
すごいオーラを纏うというか空気感が変わるそのギャップみたいなところが聴き所です。
BLのドラマCD に歌が入っているのは結構レアだと思います。そういうところも灰賀目線では注目していただきたいと思います。
あとは灰賀が憧れから好きという気持ちに変わっていく過程と、金江が灰賀に惹かれていく過程を
楽しみに聴いていただければなと思います。

斉藤: 原作も上下巻ということで非常にボリューム感のある作品なので、色んな感情が繋がり合うシーンであったり、
あるいはすれ違うシーンがあって魅力的なんです。
僕は、今回主役お二人のお芝居しか聴けていないので、大学の面々がすごい気になっていて。
大学のメンバーでは林田がすごく好きなんです。バンドマンたちのリアリティが凄いなって思っておりまして。
主役お二人が心を通わせていく様ももちろん聴き所だと思うんですけど。
何気ない大学生活のやり取りもすごく個人的にオススメです。
大学って場所はとにかく人がいっぱいいるところなので、ガヤの雰囲気なんかも楽しみですね。

――ファンの皆様へメッセージをお願いいたします。

田丸: 読み始めたら、聴き始めたら、あっという間に引き込まれる作品だなあと思っています。
色んな価値観の言葉や考え方が出てくるなとは感じていて。
男らしさってイメージとして「安心感」みたいなものもあったじゃないですか、なんかパワフルな感じとかね。
そんな風に考える人もいるよねってところに気づかされる作品でした。
1回目で気づかないことを、2回目、3回目でたくさん見つけて頂けたら嬉しいです。

小林: 僕は大学時代をこの作品のように「楽しい!」って感じでは過ごさなかったんですけど、
この作品を読むと大学生活の「楽しい!」が集まってる感じがしました。
もちろん作中には悩みや苦しんでる恋愛に勉強にバイトと、バンドの練習に参加できないモヤモヤとかは存在します。
この青春特有のモヤモヤした気持ちもありつつ、全体に渡って「大学生活、この時間って楽しいよね」が詰まっているので、
大学生活ってすごく楽しいものかもって思えるような空気感がありました。
実際にそんな学生生活を満喫した人は「ああこういう時間あったな」って感じられると思うし、
逆に感じたことがないって方は「憧れ」を持てる。「あっこういう楽しい空間もあるんだな」って思える。
青春のあの匂いを感じられる、且つ、魅力はそれだけじゃないっていう本当にボリューミーな作品に
なっているので色んな角度から楽しんで頂けると幸いです。

斉藤: マキ役としてこの作品に関わることができて、非常に嬉しく思っております。
何より原作を拝読して、自分の大学時代を思い出しました。
あの頃のモヤモヤとか将来どうしようかなって思っていた気持ちとか、先輩に対する憧れとか、色んな感情を懐かしく感じました。
2枚組で丁寧に音声化しているので、僕自身も完成版を聴くのが楽しみです。
続編も拝読したのですが、ぜひ何かしらの形でマキさんをもっと原作に出していただいて、そこまで音声化してもらえたら嬉しいです。
そのためにもぜひ原作と合わせて繰り返し楽しんでもらえると幸いです。よろしくお願いいたします。


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